言葉

日常のひと休みに

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

付喪神①③

人にとっての幸せを考えたことはある。でもモノにとっての幸せってどんなだろう。使われる、飾られる、というのももちろんあるだろう。 でも、それはモノからの視点じゃなくて、人からの視点だ。だから、僕から見たモノの幸せは想像できても、モノから見たモ…

付喪神①②

万年筆というとコレクターのような人が多いみたいだか、僕は違う。 僕は大切なものほど使うべきだと思っている。それが道具であるならなおさらだ。それに、万年筆の1番のメンテナンスは使い続けること。毎日使い続けることが自分にとっても万年筆にとっても…

付喪神①①

僕はこのペン、いや、彼女と出会って、彼女の物語を書きたいと思った。そして僕は、僕が書くことが好きだと知った。 毎日やっていたことだったから、それが好きとか嫌いとかいうことから外れていたのだ。ご飯を食べたり、寝るみたいな、誰もがしていることの…

付喪神⑩

人の恋というのは凄い力があるって聞いてたけど、人以外にも恋することがあるのはびっくりだ。そして、その相手がオイラというのもびっくりだ。 オイラが主君とよぶこの男は、オイラを使う人間だ。日本では付喪神というのがいるらしいが、あいにくオイラは日…

付喪神⑨

1つだけわかっているとこたがある。それは僕が書き続けていたから、君に出会えたということだ。たいした特技や趣味があったわけでもない僕が君に出会えたのは、ずっと何年も僕が書き続けていたからだ。 だから、僕は今こうして何かをやろうと、やりたいと思…

付喪神⑧

主君のことは指先から伝わってくる、主君の気持ち。主君は気づいてないかもしれないが、主君の感情は指先から、もれ出ているのだ。 逆に言えば、主君は自分の心を指先にのせるのがうまい。 どういうわけかオイラを女性だと思っていること以外は、オイラにと…

付喪神⑦

やりたい事とその人が持っている資質が、イコールであることは少ないのかもしれない。 資質を知ってそれがやりたいことになる人は多くいると思う。それは楽しいやできるに結びついているからだろう。 でもそれは器用な人だ。器用というのは、指先だけの話じ…

付喪神⑥

何をしていいのかわからず無駄な日々を過ごしてきてしまった。その時その時は、そこで一生懸命やってきたつもりだ。でも、やり方が間違っていたのか、一生懸命さが足りなかったのか、何がどうだったのか、今となっては後の祭りだ。どうすることもできない。 …

付喪神⑤

主君は自分のことを何もない人間だと思っているようだが、それは少し間違っている。 人というのは、良いことも悪いことも自分のことというのは、自分では見えていないことが多いものだ。 人が持つ才能というのは様々だ。それがわかりやすく世の中の役に立つ…

付喪神④

私は何をしても冴えない人間だ。自分で自分のことをそう言えるくらいだから、他の人から見たら、相当なものだろう。 何処へ行ったらいいのか、どちらへ向かえばいいのか、わからない。そんな中途半端な人間だ。 何かの才能があるわけでもなく、ひとに誇れる…

付喪神③

不思議な体験というのをしたことがあるだろうか。不思議な…。 例えば、1度もあったことのない人と初めて会ったときに、もう何年も付き合っていたかのような親近感を感じたり、初めて行ったところなのに、なぜか懐かしい感じがしたりと。 気のせいだと言われ…

付喪神②

(´Д`)ハァ…毎日毎日ため息がでる。 主君はオイラのことをずっと女だと思っている。丁寧に扱ってくれるのは有り難いが、ちょっと度が過ぎる。 とはいえ、主君がこのまま夢の中でそう思い続けることは悪いことではない。だけど、そもそも男女というくくりに分け…

付喪神①

私は…いや、俺は…僕は…ついに出会ってしまった。ひと目見たその時から恋をした。そう、これが恋なのだろう。 はじめて見たその瞬間に、その美しさ、輝きに魅了され、欲しいと思った。必ず手に入れたいと。 そして、ついに手に入れた、高嶺の花。それからは毎…

付喪神

百年以上大切に使われてきたモノには 何かが宿るという。 日本ではそれを付喪神なんて言うらしい。 百年以上使われてきて壊れないモノなら よほど丈夫なものか よほど大切にされてきたものかだろう。 百年以上ということは 多くの人の一生より長い それはつ…

眠れぬ夜に

大きな力を前に自分の存在の大きさを知る。 小さなことに向いていた目を いきなり別の方向へと向かされる。 大きな存在があることを知り 生かされていることを知る 自分達が中心だった世界が 自分達は大きな存在の 小さな一部だったことを思い出さされる。 …

風がふけば

たくさん唄おう たくさん話そう たくさん笑おう たくさん…たくさん…たくさん そんなことを思ってたら ふわふわした風が ふわふわした花粉を連れてきた ぴゅ〜とふく 砂まじりの風が いつの間にか砂の他にも たくさんのものを舞いあげ連れてきた 風がもっと吹…

というお話

人とのつき合いにおいて 違いを受け入れることと 共通点を探して行くことは どちらが良いのだろう…ふと、 そんなことを考えてしまう時がある。 違いを受け入れることは 相手を認めることであるし、 共通点を探して行くことは 相手を身近に感じられることだろ…

世界の問題

今日は空が青い 今日は空気がつめたい 遠くの山は白く 海は青い 山からの風は砂まじりで 海からの風はしおまじりだ あの頃の世界は どんなだっけ… これから壊れて行く世界を もう止めることはできない… 壊れた先の世界を どう変えていくのか もとに戻せない…

縁というのは…

ヒトでも モノでも エンというのがある。 人は360度見える生き物ではない。 特に何かに目が向いている時は 視界が狭くなる。 縁というのはそういうとき訪れる。 つまり、 目の向いていない方にやって来て 後になって、手遅れになってから 気づくことが多い。…

理想の人物に会いに行く

同じ本を2回読むことなんてないと思ってた。 内容は知ってるし、結末もわかってる。 登場人物のキャラクターもかわらない。 でも… ただ1つ変わることがあった。 それは 自分…自分自身が変わるのだ。 その時の気分からはじまり 日常の中で様々な経験をして 人…

2つのハードル

いつだって 言ったことをやるのは難しい。 なぜなら 言ったことには 自分と他者が存在するから 自分が言ったことを 自分に向けて言うこともあるだろう でも、そのときは やれたかどうかは自分で判断することになる。 だけど そこに他者が介入してきたなら 他…

結局…優しさに支えられている

ある日を境にして 何もかもバカバカしいと思う人が増えた。 真面目にやってきた人ほど 真面目にするのがバカバカしいと思った。 どんなにやっても いつも別の場所にいて 自分には関係ないと思う人は一定数いる。 被害を受けるのも 不幸になるのも いつだって…

最初の勘違い

タイミング 自分の都合のいいように タイミングをとらえてしまうのは なぜだろう…。 そこから 最初の勘違いがはじまる。 例えば、 恋愛… タイミングが合えば 相性がいいと思ってしまい。 タイミングが合わなければ 何か違うのかなと思ってしまう。 友人関係……

曖昧で適当

自分が正しいと思っているばかりの時は 変われない。 自分が間違っていると思っている時も 変われない。 変わる必要なんてないかもしれない。 例えば 前者は、 我慢や立ち止まって考えることをしなくなる。 後者は、 自分が壊れてしまうまで気づけない。 ど…

心遣い

自分勝手な人 人に対して優しいふりをして 優しさを振りかざしている人 優しさ勝手な人 どちらの人がいる空間も居心地が悪い。 自分勝手の人は文字通り自分勝手だ 優しさ勝手な人は 優しさという自分勝手な優しさをおしつけ 自分だけ満足している。 優しいは…

浸透する

雨上がりの朝はきれい。 山がいつもよりきれいに見える。 輝くとは違うきれい。 なんだか 心に浸透してくるような そんなきれい。 キラキラしないきれい。 吸い込んだ空気は 少しつめたい。 空と山は同じ色の濃淡で表現され ところどころが白い。 誰がこんな…

ありがとうというさよなら

ありがとう という言葉が さよなら になってしまうことがあることを 知っているだろうか… もしも知っていたなら それは あなたが大切な誰かを 失ってしまったことがあるということ… たくさんの言葉の中に そんな言葉をしのばせて言われたなら なんて言葉を… …

ちょうどいい

使い捨てる 次のステップのためにできたものは 本当に 次のステップのためのものなのだろうか…。 実験的に…やってみた 簡単に…できないかな 楽に…ならないかな 目指す方向は 目的は 楽になること 便利になること 確かにそれでいいのかもしれない でも、 楽に…