僕はこのペン、いや、彼女と出会って、彼女の物語を書きたいと思った。そして僕は、僕が書くことが好きだと知った。
毎日やっていたことだったから、それが好きとか嫌いとかいうことから外れていたのだ。ご飯を食べたり、寝るみたいな、誰もがしていることのように思っていたけど、そうじゃなかった。毎日書くというのはそういうことではなかったのだ。
君と出会ってからは、君に触れたくて書いていると思っていたけど、どうやらそれだけではなかったようだ。
書くという行為は、僕にとって生活の一部になるくらい当たり前で大切なことだったのだ。