言葉

日常のひと休みに

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

深緋

色は様々な意味を持っていたりする 位だったり… 高貴とは…なんであろう 人以外のものからすれば、 全て同じように平等なのだろうと思う 自然は人を選ばない ただし、そこに人の手が加われば別かもしれないが… どこまでも広く、どこまでも高く、 もっと別の次…

翠雨

春から夏へ 青葉の輝く季節 輝くのは草木だけではなく 人も・・・ 窓の外の青葉は 草木だけ… 自然から人は切り離されてしまったかのよう でも本当は 人の心が… 人が心を… 自然から切り離してしまったのかもしれない

日本には四季がある 美しい季節のうつろいだ 日本の美しさ 春には春を感じ 夏には夏を感じ 秋には秋を感じ 冬には冬を感じ そうやって自然とともに生きてきた 人の人生も春夏秋冬に例えるほどに 春にはじまり 冬に終わり そして、また春がおとずれる 世界が…

炯眼

百鬼夜行、狐狸妖怪 なんて言葉がある。 人に対しては、どちらも悪事を働くことに使われるようだけど… 人にとって、わからないモノが蔓延してしまったときに、妖怪と昔はしていたのかもしれない。 得体のしれないものに、名前をつけたり、形をもたせたり、人…

残響

残響というわずかなときが好き 誰かにドキッとしたあと 不安から安心に変わるとき 変化の間にある残響 前と後をつなぐ残響 前と後が交わる残響 言葉にできない残響 『またね』のあとの残響 夕暮れ時みたいな残響 きれいで好き でも、嫌な残響もある 別れの予…

人は無から何かを生み出すことはできない 人はあるものを見つける 無・・・ゼロ『0』 0+1=1 ゼロに何かを加えて何かが生まれる 人は無いものから何かを生み出せない 人は探検家だ いつでも、あるものを探す そして、加えて生み出す 人は何かを探してい…

暗黙知

知る、わかる、理解する。 どうしてだろう、言葉にしたものだけで、 それがそうであると、知ったような、わかったような、理解したような、つもりになる。 もしも、言葉が全てであるなら、 なぜ人は、精神や心、肉体というものを持ったのだろう。 頭の中だけ…

あの日の空~朝やけ~

あの日の朝焼けは、とても美しかった。 久しぶりに見た朝焼け、秋の夕暮れも美しいが、あの日の朝焼けはそれ以上だった。 まるで、あなたの美しさが、そのまま空に映し出されたように… あの日、何か心に決めたあなたの顔は、いつもの可愛らしい笑顔とはちが…

変化

人の中に、 こびりついてしまって はがれないもの 水は流れをつくってしまったら、 その道を流れてゆく。 その道をはずれるためには、 いつも以上の水が必要だ。 その水は、 新しい道をつくるかもしれない でも、 すぐに元の流れにもどろうとするだろう 新し…

恋の話〜迅雷〜

突然の雨に落雷、居た堪れずに入ったカフェ。前髪から雨粒が流れ落ちる。 どんな勢いでここに入ったのかな…。なんとなく店内に居た人達に見られているような気分になった。 どこかの紳士みたいにハンカチなんて持っていたら少しは様になっていたかもしれない…

懸想文

その人を想って 手紙を書こうと思った。 ペンをとり、紙に向かうと 何を書いていいか、わからなかった。 向き合っていたのは、その人ではなく 自分の想いだと気付く。 見ていたのは、その人ではなく 自分の想いだと気付く。 誰を想っていたのだろう。 その人…

それなら…

明日が不安なら不安だって 叫ぼう 苦しかったら苦しいって 言ってしまおう 辛いときは辛いって 言ってしまおう 誰も聞いてくれないなら、何も変わらないなら、なおさら言ってしまおう。 誰も聞いてくれないなら、誰の迷惑にもならない。 だったら、 たくさん…

挽歌

悲しみの裏側 喜びや嬉しさ 温かさがあったはず 涙を流すとき 目頭が少し熱をもつのは その温かさがあったから こぼれた涙が 光り輝くのは そこに輝きがあったから だから、 悲しいときは泣いてしまおう 裏が表にならないように 裏側の温かさを忘れないよう…

おせっかい

おせっかいという言葉がキライだった… でも、ある人のおせっかいを知ってから それはとても温かい言葉になった その人は、こちらがお願いしにくいことを 自らおせっかいと言ってやってくれた… おせっかいと言って 命をすくってくれた だれにでもできるような…

コロナ

子供は…風の子 外でたくさん遊んだ子は 大人になって 月夜烏 もしかして、 それは幸せというのかもしれない 風の子が 外でたくさん遊べなかったら 大人になって 月夜烏になれなかったら……… 今の世の中が直面していることが そういうことなら 風を失い、声を…

心涼し

あこがれ 粋 かっこいい 老いてゆくことの美しさ あなたは、いつも何を見ていたのですか。 悲しみや涙でいっぱいなのに 心に描く、あなたの姿は 心涼し そんな姿を見せられたら、 いつまでも、めそめそしていられなくなってしまう。 これまでも、たくさん助…

霧る

少し肌寒くて、 エアコンのスイッチを入れた。 やっぱり この時期の夜は寒い。 幹線道路を右に曲がって 先の信号のあかりがにじむ… 雨が降りたくて 寒く感じたのか ワイパーを動かす あれ… 目の前の赤色はにじんだままだ。 緑色に変わっても にじんでいる… …

カラス

お墓にそなえたお団子を カラスが食べにやって来る 母が 「少し、待って」 と、かけて行く カラスはゆっくり飛び去った 母が言った少しの時間は 亡くなった人達が お団子を食べる時間 なんだ、人は身体を脱ぎすててからの方が 多くのものを分け合えるのか そ…

思召し

電車の窓からながめる景色は ストロボだった 空を見たのは何日ぶりだろう 窓に映る自分に気づいたのなんて 何年ぶりだろう 3日前に話したことを 千思万考する 空の色って何色なんだろう 風の色は何色…? 包みこまれるように空気をまとう 確かに私、何かに触…

有明

世界に ひとり 取り残されてるような気がしていた 必要なこと 知りたいこと そういう情報が簡単に手に入るようになった けど、 私の本当に欲しい 知りたいことは どこにも書いてない 簡単に手に入れられない 夜 ひとりの帰り道 ふと見上げた空に きれいな星 …

あくび

私の話の途中で、 あくびをしている人がいる 子犬ならかわいいのに (ひどくバカにされた気持ちになる) 目の前のその人が子犬だと思って 話しかけてみる …あれ?なんだかさっきより 真剣に話す自分がいる …そうか、 バカにしていたのは目の前のその人ではなく…

言葉

言葉は不自由だ 本当に使いたい時に それを表現する言葉はない 言葉は小さくするばかりだ 大きなものを わからないものを 言葉にすることはできない 言葉の最大の表現は 言葉にしないことだ いつか言葉にできたなら それはやっとそのことを 自分で抱えられた…

明日をくれた人

命について 教えてくれた人がいました… 命ってなんだろう 生きるってなんだろう そういうことではなくて もっと根源的ななにか 生命活動の 心の どちらかではなくて どちらも 教えてもらった命を 言葉にすることはできない ただ、涙がこぼれた 『生きること…

夢幻泡影

手にしたくても 手にできない 形や現実として触れられないなら 形や現実でないもので 触れるしかないのだろう… 心は 絵空事 現実と心をつなぐ橋は 鏡花水月 水にうつる様々なものの姿は その水によって形を変える ありのままにうつされる形も 水の上では 絵…