言葉

日常のひと休みに

懸想文

その人を想って

手紙を書こうと思った。

ペンをとり、紙に向かうと

何を書いていいか、わからなかった。

 

 向き合っていたのは、その人ではなく

自分の想いだと気付く。

 見ていたのは、その人ではなく

自分の想いだと気付く。

 

誰を想っていたのだろう。

その人が自分にしてくれたことや

その人と何をしたかを思い出す。

すると、

 別の人のことが思い浮かんだ

 別の人が自分にしてくれたことを

 思い出す。

その時、

その人に手紙を書くのをやめた。

 

そして、

 別の人へ手紙を書こうと思った。

すると、今度は自分の中に様々な想いが生まれてくることに気づく。

 

 手紙を書くのをやめて

電話をかけた…。