言葉

日常のひと休みに

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

感情眼鏡

それをつけていると、 自分の感情に合わせて フレームの色が変わる眼鏡が作られた。 怒りの時は赤、哀しい時は青、というように… はじめは喜怒哀楽のような感情だけで 作られていたものが、 より様々な感情がわかるように複雑になった。 これまで、 顔色をよ…

変化の一本道

目の前の十字路には信号がある。 真っ直ぐ行くか、 右折をするか、 左折をするか、 Uターンをすることもあるかもしれない。 信号が赤に変わる。 進化と変化はどう違うの? と訊かれた。 進化するということは 変化に含まれていないのだろうか。 今と違うとい…

鍵のない鍵穴

鍵穴をを覗くと何かが見えた。 それが何かはわからなかったけど、 何かが動いているみたいだった。 また鍵穴を覗いてみた。 向こうの何かがこっちを見ている。 慌てて鍵穴から隠れるように目を逸らした。 少し斜めから鍵穴を覗いてみると、 何かが座ってうな…

可哀想な言葉

好き 好きな人に好きと言われた。 嬉しい。 嫌いな人に好きと言われた。 なんだか嫌な気持ちになった。 嫌い 好きな人に嫌いと言われた。 凄く悲しい気持ちになった。 嫌いな人に嫌いと言われた。 こちらこそ、と思った。 誰が、いつ、どんな人に、どう使う…

ベニマシコ

ある日、一羽の雀が恋をした。 好きで好きでたまらくなった雀は、 たくさん想うことが多くなった。 目が合うと恥ずかしくて頬を赤くした。 会えないと、会いたい想いが募り、 情熱的になった。 近づくとドキドキして、 身体が熱くなってもえるような気がした…

聖君

昔、民の間で病がはやった時に、 国庫を開き米を分け与えた君主がいたらしい… 民は喜んだらしいが、 よくわからない子供が言ったそうだ。 『みんなが困って税を収められない時に 変わらず、税をとっているのに、 その君主は偉いの?』 さらに、青年が言った…

数字の魔力

3という数に魔力を感じる。 文章を書くときに3本のペンを使う。 様々なジャンルの話をするには 3人がちょうどいい。 新しいことをはじめて、 なんとなくできるようになるのに 3ヶ月くらいかかる。 さらに、 3年くらい続けると色々わかるようになる。 3人集ま…

海の空

上に行けば行くほど 蒼く明るくなるって聞いた。 その蒼をさらに上に行けば 黒くて暗くなるって聞いた。 それなら、 蒼く明るいところにずっといたいと思った。 だってずっと上に行ってしまえば 今いるここと同じだから…。 でも今はただ上を見上げるだけ… た…

まっすぐに…

今、政治家が助けてください。 と言ったら、国民はどうするだろう? 正直に、 全ての責任はとれないから、 強いことは言えません。 でも、 全ての事柄を隠すことなく説明します。 それを踏まえて行動してください。 と言ったら、国民はどう行動するだろう? …

感情時計

12時の針が鐘を鳴らしトキを告げる。 さきほどまでのイライラが 楽しさへと変わって行く。 15時の針が鐘を鳴らしトキを告げる。 さきほどまでの楽しさが 悲しさへと変わって行く。 18時の針が鐘を鳴らしトキを告げる。 さきほどまでの悲しさが 不安へと変わ…

押し付けられた交通ルール

人が作った道には人のルールがある。 ある日、車を運転していると 目の前を猫が走って横切った。 慌ててブレーキを踏む。 交通量の多い道は ときどき横断を待つ猫を見かける。 また別のある日 あまり人通りの多くない道で 車を運転していると 目の前をハクビ…

見えない顔

「さっきの人、イケメンだよね。」 「そうだった?よく見なかったけど…。」 「絶対、イケメンだよ。」 道を歩いていると、 そんな会話が耳に飛び込んできた。 『そのイケメン、絵に描ける?』 と、つぶやいた…。 「やっぱり、うちの部長キライだ。」 「だよ…

ウーパーの夢

ウーパーは夢を見る 水の中でずっと カゴの中のウーパーは 外の世界にあこがれる 幼いウーパーは 大人にならないと水の中から出られない でも、 カゴの中のウーパーは 大人になることを望まれず ずっと幼いままで居続ける …夢を見ながら… 誰かに望まれた姿の…

アキの木

アキの木… 別名、別れの木とも言われる木がありました。 というのも、 旅行に来ていた 恋人同士がその木に触れたら お互いのお互いを思う気持ちが、 旅行を終え、帰る頃には、 すっかり冷めてしまい、 その後会うことはなかった…という話が、 いつの間にかひ…

鏡の言葉

鏡の世界はみんな見たことがある。 鏡の言葉はどうだろう。 その前に鏡の世界は知ってる? 右手を上げれば、左手をあげる世界。 鏡の言葉… 優しい言葉は厳しい言葉 悪意は善意に、善意は悪意に 気遣いは嫌味に… 大丈夫? そんな言葉はどんなふうに聞こえるだ…

はかない靴

冬になり、 あたたかい靴をだして履こうとしたら 足先に何があたった。 びっくりして足をすぐに抜いて、 靴の中を覗いてみたら… 小さい子がいた。 寝ぼけ眼で、こっちを見ているから どうやら靴の中で眠っていたようだ。 あのまま足を入れていたら、 潰して…

言の葉の林

時代とともに 言葉が増えては消えてゆく 消えてゆくのではなく生まれ変わるのか… 葉が落ち、大地の土に変わる。 新しい木々が生まれ、 大樹はそれを見続けている。 そこに生き物達が生を謳歌する。 私は落ちゆく葉に手を伸ばし、 そっと手のひらで受け止める…

太陽の絵

ここで見えるのは黒い形をした絵。 その絵は少しずつ形を変えながら、 同じ方へと動いて行き、消える。 それで1日が過ぎたことを知る。 いつも同じ絵では退屈だったから、 色をつけてみた。 ステンドグラスっていうらしい。 凄い発明かと思ったけど、 誰が…

キジの用心棒

むかしむかしは 人間の鬼退治のために、 キジが用心棒になってくれた… という話がある。 むかしむかしのお話。 今はというと 人がキジを人から守っている。 むかしのキジは、 鬼に立ち向かうほど強かったのに… 今のキジは守られる立場だ。 鬼よりも人の方が…

恋文販売機

夏は冷たい 冬は温かい 春と秋は冷たいのと温かいの半分半分 いつも通る通学路にある公園のところに 自動販売機が1つ置かれた。 見かけたことのない自動販売機。 その自動販売機には… お金を入れるところがない。 だから、もちろんお釣りもでない。 あるの…

携帯電話のストライキ

ある携帯電話が言った 「電気以外のものを食べたい」 ある携帯電話が言った 「我々の仕事は労働基準法違反だ」 ある携帯電話が言った 「自分を使う人の口臭が臭くて嫌だ」 ある携帯電話が言った 「1人の時間がほしい」 ある携帯電話が言った 「汚い手で触る…

磨く

磨く 磨くというのは 磨かれるだけのものがあるということだ それがなければ、 磨けないし、 たとえ少しあったとしても 磨いてしまって、塵になってしまったら ないのと同じだろう… 助言という言葉がある それによって変わるだけのものがなければ それは た…

助け合う

助け合うというのはどういうことだろう… 助け合うことは きれい事だろうか… 助けたくても 助ける方法がない人もいる… 自分のことで精一杯な人もいる… 助けてほしいと思っている人もいる… 他人はどうでもいいと思っている人もいる… 助ける側と助けられる側が …

表裏

裏と表 嘘と本当 嘘だらけの世の中なら 現実でないことが本当なのだろうか… 嘘と真実 真実と現実 三角関係 三すくみ 表裏という薄皮に 別の何かを加えると立体的になる 表と裏という 点と点だけなら 別の何かを加えると線から形が生まれる はっきり二分でき…

知識と経験

知識から来る言葉 と 経験より来る言葉 人はどちらの言葉を聞きたいと思うだろう… それは 時と場合によるだろうか… どんな性根の人が言うかによるだろうか… どちらでも大差がないことだろうか… では 人はその言葉を聞いたとき どちらから来た言葉か、わかる…

見方ってあると思う…

その人には、そう見えている 芸術アートなどの表現を見るときの 1つの見方だと思う。 これは芸術だけでなく 多くのことに通じていると思う。 そのあるものを どう評価し、どう思うかは 人それぞれの自由だと思う でも、 前提として、 その人には、そう見えて…

1億分の1

1億分の1 何かの正しい答えを持っている人が 1億分の1の イチの人だったなら… 自由に思うことを発信できるようになった… でもそれは 経済が発展して格差ができたように… 言葉の格差もひろがった 1億分の1は 平等のイチではない… 格差のある数字上の1にすぎな…

禁止事項

たくさんの身近なことに ルールが決められることが多くなった ルールについて 話し合うことはいいことだと思う でも、 禁止事項が増えているだけのような気がする なぜ、それが生まれて、そうなったのか… それを知らずに、考えずに、決める 良いところも悪い…

手紙

手紙を書こう… 便箋を用意した… ペンも用意した… なんて書こう… なんだか面倒になってきた… もっと楽な方法はいくらでもあるのに… 白紙のまま…1日が過ぎた… ペンを持ち 便箋に向き合う… 何を…書こう… 書くことをやめよう… 何も書かないまま…また1日が過ぎた……

ただ、それだけのこと…

心の成長とは…どんなことだろう… やはり、 身体の成長と同じように 大きくなることだろうか… しかし、 形のないものが 大きくなるというのはどういうことだろう… さらに、 心にはそれを入れる 器というのがあるという人もいる それなら、 心を大きくするとい…