2020-11-26 ベニマシコ ある日、一羽の雀が恋をした。 好きで好きでたまらくなった雀は、 たくさん想うことが多くなった。 目が合うと恥ずかしくて頬を赤くした。 会えないと、会いたい想いが募り、 情熱的になった。 近づくとドキドキして、 身体が熱くなってもえるような気がした。 でも、雀は雀のままだった。 みんなと同じだった。 どうしたら 好きな子に自分だけを見てもらえるかと 毎日、雀は考えていた。 すると、ある時から 自分の心が 表にあらわれるようになっていった。 みるみる身体が赤くなっていったのだ。 一羽の雀は美しい紅色の雀になった。 その雀の名をベニマシコという。