言葉

日常のひと休みに

ベニマシコ

ある日、一羽の雀が恋をした。

好きで好きでたまらくなった雀は、

たくさん想うことが多くなった。

目が合うと恥ずかしくて頬を赤くした。

会えないと、会いたい想いが募り、

情熱的になった。

近づくとドキドキして、

身体が熱くなってもえるような気がした。

でも、雀は雀のままだった。

みんなと同じだった。

どうしたら

好きな子に自分だけを見てもらえるかと

毎日、雀は考えていた。

すると、ある時から

自分の心が

表にあらわれるようになっていった。

みるみる身体が赤くなっていったのだ。

一羽の雀は美しい紅色の雀になった。

その雀の名をベニマシコという。