言葉

日常のひと休みに

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

逃げ水

近づけば離れてゆく 形のないものには多くある現象だろう 形のないものとは 一定の距離感が大事なのだろうか 人と人との距離感も同じなのかもしれない 人には形あるものとないものと両方がある 近づいたり、遠ざかったり、 それが面白いと思えるか、 面倒だ…

箒星

突然あらわれたもの 流れるように切り裂くもの その輝きは一瞬でも鮮明に残る 無数の中で輝く方がいいのか 一瞬であっても、 まばゆく輝く方がいいのか 星屑の中の1つを 見つけること(探すこと)と 選ぶことは どちらが難しいのだろう 点と線 あれほど大きな…

浮き雲

空に浮かぶ雲のように 流れて行けたら、いいな 遠くに行けるのかな どこかで消えてしまうのかな とどまることのない空の旅に 帰る場所はない 雲の流れに思いをはせる なんだか自分だけ取り残されたよう ここにいることが ここにしかいられないことなのか こ…

春霞

霞、夜は朧 人にとってトキは、自分が思っている以上に大きな意味をもつ。 なぜなら、人は自分が思っている以上に様々なものの影響を受けているから。 遠くの景色が見えない今 本当は、 …未来は見えないのに、 来ると約束されていると思っている。 日常 そん…

台風一過

自然の中で生まれたものは自然に消えてゆく でも、また生まれてくる、そのくり返し 特別なものは、数が増えれば特別でなくなる 日常になる 日常とは当たり前になること あるものを受け入れたとき、日常になる あの人が嫌いだった。ううん、正確には嫌いにな…

晨星

明けない夜はない と言われるけど…それなら 暮れない昼はない …のかと思う 明けてくる大きな光によって 星の輝きは見えなくなってゆく でもそれは 見えなくなったというだけで 存在している 見えないことが 不安になることもあれば ほっとすることもある 結…

朧月

思えば私の未来はずっとかすんでいる 思えば私のゆめもずっとかすんでいる 私の気持ちも いつもかすんでいる いつもはっきりしない でも、澄んでいればいいと思うばかりではない 強い光はまぶしすぎて 強い光は強すぎて 私をこがしてしまう はっきり見えない…

花信風

風は様々なことを伝える 風は様々なものを運ぶ 風は… 風はどこから来るの? 風はどこへ向かって行くの? あの人に知らせてよ あの人のこと教えてよ 春の香りがあの人のにおい 秋の香りがわたしのにおい ぐるぐるまわっても まじわらない 春には春の風が 夏に…

翠雨

輝きは、 そのもの自身ではなつものもあれば、 何かによって、自身を輝かせるものもある 人だってそう 輝きは無数にあり その輝き方もまた無数だ 夜空の星は、なぜ輝くのだろう 誰かにみつけてほしいから ただただ輝きたいから どちらでもいい そこに意味を…

百花繚乱

たくさんの花の中で、 自分の好きな花をみつけるのは難しいだろうか たくさんの花の中で、 1つだけ違う花をみつけるのは難しいだろうか たくさんの情報の中で、 自分が欲しい情報をみつけるのは難しいだろうか たくさんの情報の中で、 自分に必要な情報をみ…

月影

終電で最寄り駅、降りる人はまばら。 駅前の自動販売機の光が道を照らす。 駅からのびる商店街の道、その閉じられたシャッター通りを歩いてゆく。風がカタカタとシャッターを揺らしている。そこを通り抜けると、少し大きな通りに出る。 少し長い信号待ち。 …

滔滔

水・・・ 美しく透きとおる水が、 豊かに流れるイメージを持つのは 美しい山々を見てきた DNAによるものなのだろうか 美しく流れる様を表現する線は 水だけではない 風も 言葉も 美しい線によって表現される 美しいものにのせることによって 人の中に広が…

籠鳥

空を自由に飛び回れない鳥 囲った中で 生かすも殺すも 自由と思うのか 命をあずかるものとしての 責任をはたそうと思うのか 命のそれを 違うと思うのか 同じと思うのか 生きるすべを与えられないのなら 自由に籠から外に出すのか そのまま何もせずに殺すのか…

千尋

両手をいっぱいにひろげてみた 幼い頃にやっていたけど… あの時は何を思っていたのだろう… 今、空気をめいっぱい吸い込んでみる ああ…きっと大きかったんだろうな… 何かがとても大きくて、 手をひろげたんじゃないかな 何もかもが、 大きくて、 遠くて、 た…

泡沫

夢… というのを目標のように 口にするようになったのはいつからだろう… 叶わないものを叶えたいという願いから そうなったのではないだろうか… 光を求めてしまう その光が どんなにかすかなものであったとしても 自分の幻想であったとしても …もしかしたら …

蒼穹

どこまでも深く、澄み渡っていたなら… と、時々思うことがある。 ずっと先まで、ずっと深く、広く、 その感覚に身をゆだね…何か大きなものに 包まれてゆくような気持ちになる。 何もない広がりと、 蜘蛛の巣のような点と線で結ばれてゆくような 広がり。 世…

玉虫色

玉虫色というのを 美しいととらえるか 曖昧で、はっきりしないととらえるか 人それぞれだろう とらえかたもそうかもしれないけど 世の中には、はっきりしているものより 曖昧で、はっきりしないものの方が多い だからこそ、 より確実で確かなものを求めるの…

徒波

男心と秋の空 女心と秋の空 心が変わるということが、 異質や特別なことのように、とらえてしまうことがある。 好きも嫌いも、 本来、人の中に存在するもの そして、 昨日の好き、今日の好き、明日の好き 昨日の嫌い、今日の嫌い、明日の嫌い 全て同じものな…

呵呵大笑

スマイルって言われた …笑えない 楽しくないのに …笑えない 口角をあげてみた …人形みたい スマイル… 笑えないから、歌うことにした 大きな声で歌う ひとりで歌う 誰も聞いてないし、聞こえない だから、 大声で歌う …そんな姿を冷静にみたら なんだか笑えて…

星月夜

星にお箸をのばし つかんでお口の中に入れる 「こんぺいとう、おいしい」 ママにそう言うと ママは少し悲しそうに笑ってた。 夜空の星に箸をのばし 取っては口に入れる娘 「こんぺいとう、おいしい」 と言うから 「ママにも、ひとつちょうだい」 と言うと 「…

空蝉

大切な人に触れてしまうと、消えてしまう という作品があった。 人のぬくもりは外側にしかないのだろうか ならば、 その人を想うと生まれる この温かさはなんだろう 自分の中から こみあげてくる この熱はなんだろう 人が人に触れられなくなってしまったら …

その先へ

見ることと 見えることは違うと 誰かが言った 憧れた背中を見続けた いつかその背を追いこし その道を進む その先の光は見えるけど 目の前に道なんてなかった だけど、 背を押す温かい手のぬくもりは感じる 前へ、進もう あの光を見失っても この背のぬくも…

言の葉

1000年以上前と今、 人の心は変わらない 想いは変わらない 人は、 様々な想いを伝えるために 様々な心を残すために 言葉をつくった 人は、 ただひとりの誰かのために 言葉を紡ぎ 絵を描き たくさんの表現をつくってきた それがいつしか ただひとりの誰かのた…

破顔

「花も笑うんだ…」 って言ったキミは、顔をほころばせて、にっこり笑ってた。 ワタシが 「破顔だ。」 って言ったら、 キミは 「何それ。」 って言って、すぐに少しムスッとして、携帯を見てた。 そして、 「破顔なんて、なんか女の子に使う表現みたいでイヤ…

白読

何かから目を背けたい時ってあるよね。 悪いことじゃない。 そんな時は、何かに没頭したら、 そのことを少し忘れられる・・・ そういえば、読みかけの本があった気がする。そんなことを思いながら本を探していると、なつかしい本に出会ったりする。 本を読み…

暗澹

誰かが言った 「不安だ」と 誰かが言った 「わからないから、希望を持てる」と 誰かが言った 「不安とは、今の話」 誰かが言った 「希望とは、未来の話」 誰かが言った 「それなら、明日の不安は?」と 誰かが言った 「明日を今日にする必要はない」と 誰か…

静寂

命のおと 命はおとを発する みずからおとをたつというのは… 自身に向けてだろうか 世界に向けてだろうか 平然と当たり前のように おとをたつことになれてしまうのは… とても悲しい行為に思えてならない…

星霜

『光陰矢の如し』『光陰如箭』 月日があっという間に過ぎてしまうことを 願うこともあれば、 その月日の大切さを 1日1日思うこともあるだろう。 月日の感じ方は、 立場や状況、年齢によっても違う 時間は同じなのに… 今日が過ぎ去りし日になった時 今日とい…

雲隠れ

失うということ どうして失うというのだろうか そもそも、自分のモノであるとは限らないのに そう思っているのは自分だけかもしれないのに 大切なものや人をなくして 気がつけば、何もないことに気づく いったい何を、 大切なモノを失うまで、 そんなに何を…

仄仄

心が沈んでいる時 不安な時 だれかが『大丈夫』と言ってくれた 少しほっとする 安易な大丈夫と 心がほっとする大丈夫は 何が違うのだろう… その時の自分の状態か それを言ってくれた人か タイミングか それらすべてか わからない… わからないけど、 自分がど…