手紙
手紙を書こう…
便箋を用意した…
ペンも用意した…
なんて書こう…
なんだか面倒になってきた…
もっと楽な方法はいくらでもあるのに…
白紙のまま…1日が過ぎた…
ペンを持ち
便箋に向き合う…
何を…書こう…
書くことをやめよう…
何も書かないまま…また1日が過ぎた…
誰に手紙を書こうと思っていたのか…
その人の顔を…思い浮かべてみる…
…聞こえてきたのは…声だった…
電話をかけようと思った…
…でも、勇気がでなかった…
もう一度
便箋に向き合った…
そうか…
手紙は言えない言葉を書くのか…
そうか…
手紙はゆっくり
自分のことと
その人のことを
考えるために書くのか…
素直な自分の気持ちと
素直なその人への思いを…
一瞬の何かではなく
もっと深い奥にある何か…
そういう何かがある人に…
そういう何かを持ちたい人のために…
書くのか…