言葉

日常のひと休みに

付喪神①

 私は…いや、俺は…僕は…ついに出会ってしまった。ひと目見たその時から恋をした。そう、これが恋なのだろう。

 はじめて見たその瞬間に、その美しさ、輝きに魅了され、欲しいと思った。必ず手に入れたいと。

 そして、ついに手に入れた、高嶺の花。それからは毎日のように触れている。触れない日はない。

 写真からもその美しさは伝わってきていた、写真も実物も美しい、いや、写真よりも実物はもっと美しかった。

 こうして私の新しい日常がはじまった。