言葉

日常のひと休みに

付喪神⑤⑤

 うん。なかなか良い話だった。って、おい!主君、主君よ、終わりか、終わりなのか、ありえないだろう、こんな終わり方。

 確かに、オイラの話は書いたかもしれない。でも、それは、それでは主君の話にはならない。ただオイラの話だけ書けばよかったのだ、ここまで引っ張る必要はない、なかった。なのにどうしてだ。

 これで終わりなんてありえない。

 つづくだ。続くのだ。主君の物語はまだ何も終わっていない。

 主君が言う彼女とのことは、主君がいる今の状況は、何一つ変わってないだろう。何も解決してない。いや、しなくてもいいのかもしれないが、これではまったく意味のわからない話になってしまう。

 オイラが今言ってることみたいに、意味がわからなくなってしまう。