とはいえ、それほど大袈裟なことではない。ある意味では人が言葉を他者を相手に使った時に、人はその覚悟を自然にしているのだ。日常生活の中で。
ただ表現者はそれを意識的に再認識しなければならないというだけの話だ。
そうおもい、僕は君の物語を書き始めた、君と僕の出会いのきせきの物語。君が僕と出会うまでの物語。君の家族の物語。
僕の中の様々な経験や考え、おもいが言葉の中に入って行き、君の物語をつくって行く。
そうして僕は君の物語を書いた。君の最初の物語。君の祖先の物語だ。
君と共につくった物語…。