言葉

日常のひと休みに

息を吸い込む

晴れた日に息を吸い込む。

あれ?

いつから…

思いきり息をしなくなっていたのだろう。

たくさんのことに気を遣う時代なのに

さらに気を遣うように強いられていた。

この頃はそんな人が多いだろう。

日々生きることに、これまで以上に

神経を擦り減らされる。

今の世界のあり方を問われている

そんな時なのかもしれない。

しかし、

世界の云々なんてどうでもいい。

今、ここにいる自分と隣にいる誰か、

そういう人達のことを考えるので精一杯だ。

まずは自分

そんなふうに考えるのはいけないことだろうか

嘘つきが誰かのためと言って

自分のことをしか考えていないより

よっぽどマシだ。

嘘つきが誰かのためと言って

自分のことをだけを守ろうとして

その他の人達を苦しめるよりは

よっぽどマシだ。

全ての人がみんな幸せ

というのは難しいかもしれない。

誰かにとっての幸せは

誰かにとっての不幸かもしれないから。

それでも

嘘つきの偽善よりは

よっぽどマシだ。

だから、

自分のできることをしようと思う。

見える範囲のことをやろうと思う。

権力、地位なんてものを

持つだけ持って、

振りかざすだけ振りかざして

できることをやらないことより

よっぽどマシだ。

持っているものを有効に使わず

本来、使うべき時に、正しく使わないなら

ゴミ山と同じだ。

ゴミ山のボスならゴミ山に登ればいい、

美しい山は

誰かのため山ではない。

山自身とその恩恵を受けている人

それを美しいと思える人、

そして、

いつかその山を登りたいと

思ってもらえるように

これからの誰かのことを少しだけでも

思える人のものだ。

美しい山は

人に恩恵を与えてくれる

恩恵を受けた人は

美しい山を愛して大切にするだろう。

美しい山の美しい空気を

思いきり吸い込めることが

幸せなことかもしれない…

晴れた日に…。

 

 


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