言葉

日常のひと休みに

中秋の名月

月をながめる

 

ゆっくり酒をのみながら

ゆっくり誰かを想いながら

ゆっくり誰かと語りながら

ゆっくり歩きながら

 

信号待ちの車の窓から

ベランダから

縁側から

コンビニの帰り道

部屋の窓から

ビルの間から

山の上から

砂浜で

河原で

土手で

 

虫の鳴き声を聞きながら

少し肌寒い風を感じながら

星の輝きとともに

 

月をながめる

 

願わくば

誰にとっても美しい月であることを…