恩恵
昔から、
川や沼、池、水には、
人々の生活になくてはならないものには、
神様がいた。
この地に昔からいた神様も、
遠い異国の地からやってきた神様もいて、
今ではそのルーツだけではない神様もいる。
それでも、
もともとは自然から、
人々の生活の近くにいた神様が多い。
その地に伝わる昔話の中にも
そういう神様は登場する。
時には動物や他の生き物に姿を変えて現れる。
そういう自然の中から生まれた神様を
忘れてしまうのは、なんだか悲しい…
人は便利な世の中になったと思っているかもしれないが、そういう神様を忘れてしまうということは、自然からの恩恵も忘れてしまうように思える。
互いに寄り添う形で、神様を大切にすることは
自然を大切にすることのように思う。
神様を通して自然を大切にできたなら、
その恩恵はかえってくるのではないかと思う。