言葉

日常のひと休みに

抗うチカラ

未来に

壊れてしまうもの

 

その未来がくるまでに

なおせるようにしたらいい。

その未来が来ない過去を作りだせばいい。

 

未来がくるまでになら

壊れてしまうものの構造を理解し

それと同じ素材をつくり、

壊れてしまったものをとりかえる、なおす、

そういう技術を作り出す。

 

未来が来ない過去なら

壊れてしまう前にそれを防ぐものを

作りだせばいい。

 

ただ、どちらも

壊れてしまった今を経験しないと

できないことなのかもしれない。

 

それなら過去というのは今を経験した

未来の過去。

未来というのは

未来の未来。

 

難しい話になってしまった。

 

ただ、

どちらも共通したことがもう一つある。

それは

人の想像力と発想力により

生まれた戦い方だということだ。

そして

それをさらに可能にする力は

創造力だ。

 

人は様々な術を持って

様々なものと戦ってきた。

その力は危うさを持っていて

時には違うベクトルに

はたらいてしまうこともある。

しかし、

その力は未知のものと戦うためには

必要不可欠な力だ。

 

神々と悪魔の戦い。

自然を神とし悪魔とし妖怪とし

人々は様々なものを受け入れ戦ってきた。

神々と悪魔の戦いに人が介入するのは

まさにそういうことではないだろうか。

どこかの誰かの遠い話ではなく

人の介入とはそれを身近にし、

未知のものと戦ってきた

記録なのではないだろうか。

 

語り継がれる物語も

人々の記憶を記録したものでは

ないのだろうか。

人は完全な無からは何も生み出せない。

だからこそ

この世界に存在するものの中に

何かに抗うチカラが

あるのではないのだろうか。

 

地球という脳の中に

その記憶はないだろうか…。

 

世界を旅しながら

その美しい景色を見ながら

旅人は思うのであった…。

故郷にいる大切な人を思いながら…。