残したいのは…
言葉は長くすることも短くすることもできる。
ひと言で言ってしまえばのひと言は、
その奥にあるものや裏にあるものを
失わせてしまっているのではないかと思う。
身のまわりにあるもの、
生きてゆくために必要なもの、
そういうものに感謝すること、
神様としてまつり、
感謝するという心を忘れないようにすること。
挨拶にも正式なものがあって、
それは人が人と会うということの大切さを表現したものだったり、
互いが互いの存在を認め、相手に敬意を払うということだったり。
面倒だからと簡略化して、
そこにある大切な何かを削ぎ落とし、
形だけのものになってしまったりすること。
残したいのは形なのだろうか…
ただ説明だけの言葉になってしまったり、
その言葉が生まれたことの意味、経験は失ってもいいものなのだろうか。
この頃そんなことを思う。
失って行くものは、
人が人であるためのものなのかもしれない…
それはなんだか寂しい気がする。