知ってるはずなのに…
人もケモノもいっしょで、
親の、大人の姿を見ながら、
そして、
同じくらいの子供とじゃれ合いながら、
育つのだなと思った。
狩りのやり方、身の守り方、戦い方、
生きるすべを子供に教える。
もちろん、
生まれもって、そういうものが
備わっている生き物もいるだろう。
でも、
それを教え育ててゆく生き物もいる。
それは人も同じだと思った。
そして人はさらに
人から聞いた物語によっても
成長するのだと思った。
だから、人は物語をつくる。
そこには、
様々な知恵や教え、生きるすべ、経験などが、
盛り込まれている。
そうやって
様々なことを学んで行ったのだと思った。
それが、
群れで、集団をつくって生きて行くということなのかもしれないと思った。
それが繋がりなのだと。
そうやって繫がってきたものを
いつの間にか切り離してしまうというのは、
なんだか悲しいことのような気がする。
私たちは自分が思っているより、
自分のことも、自分の国の文化のことも、
知らない…