言葉

日常のひと休みに

月に叢雲花に風

 何かを目指すなら

同じところを目指す者は多いだろう

同じところを目指す競争になれば

相手はあらわれるものだ

 それを、

そういうものとして受け入れ努力するか

邪魔者として足を引っ張るか

 

 スクランブル交差点を歩く時

目の前を横切る人は必ずいて

自分もそれになっている

 

 何かをしていて人と交わる時

その交わるところが、

意図しているところか

そうでないかは

それぞれだと思う

それが悪意なのか、何もないのかも

その時によってちがう

 

 運命とは

どうにもできないもののことをいうのだろうか

 自らの選択は

決められた運命のレールの

分岐器にすぎないのだろうか

 

 完璧なものだけが

美しいものなのだろうか

 

 誰にも邪魔されず、誰とも交わらず、

何もかもがうまく思い通りに行くとは

どんなことなのだろう

 なんの障害もなく進んだとき

それがどんなことなのか自覚できるのだろうか