言葉

日常のひと休みに

広くなるたびに狭くなる世界

世界は広がった…ひらけたはずなのに

狭くなっているみたいだ。

結局、狭い世界の仲間を見つけたいだけ。

世界が広がるということは

これまでと変わるということだ。

違うものが入って来るということだ。

鎖国

世界が広がりつながることによって

鎖国が増えていく。

同じ価値観だけの仲間を

見つけるためだけに世界をひろげただけなら

違う価値観同士の争いが増えていく

別の価値観を見下すようになって行く

自分達の価値観だけが正しく

絶対的なものになって行く。

その数が増えていく。

世界が広がることは大きくなるのではなく

細分化して行くことだったのか。

蜘蛛の巣のように張り巡らされていく

その繋がりは

範囲ではなく線だったのか。

突き詰めて行くことで

細く遠くへ行くことなのか

一部の人しかわからないものが増える

ということが、広がって行くことなのか。

細かい選択肢が増えるのは

迷宮の中を歩いて行くことに似ている。

そんな気がしてならない。

反することを同時にすることができる

それが人にはできるのではないかと

どこかで思っていた。

何か多くのものがいつの間にか

遠くへ離れて行くような気がしてならない。

物理的な距離を縮めるたびに

物理的でない距離が離れて行く。

大きな共通のはじまりを

探す旅が、いつか必要になるかもしれない。