言葉

日常のひと休みに

付喪神㉗

 だから、僕は書きたいと思ったことを書きたいと思う。それが僕の心だから。それを説明したり、わかってもらう為の努力はもちろん必要だろう。だけど、僕はその心を1番大切にしたいと思う。

 心がないものは流れてしまうような気がするから、忘れてしまうような気がするから、いや、忘れてしまってもいい、何かが心に残ったなら、それは何かが伝わったということだろうと思う。もちろん、好き嫌いはある。だから全ての人にというわけではない。でも、必要な人に必要なものが届いたなら、その物語は、よい物語なのだろうと思う。

 怒りばかりに支配されていた人間が、どうしてこんなふうに思うのかは、わからないけど。