信じたい…。
気がつけば、何かを失っている。
その何かに気づいたとき、失ったことを知る。
そして、その喪失感の先に
大切な何かを
形を変えて得ていることに気づく。
それが感覚として
自分の中に残って行く。
あと、ひと押しの何かがほしい。
きっとそれは自分の中にあるものだけでは越えられない壁。
人は誰かとともにある。
それに気づいたとき
きっと人は少しだけ強く優しくなれる。
自分だけの目で見ていたのでは
決して気づけない何か。
その何かが見えたとき、気づけたとき、
人はその先の景色を見ることができるのだろう。
自分の他の大切な存在。
それは自分の他の人にもあるのだ。
自分にとって
ただの隣人かもしれない誰かは、
ただすれ違っただけの誰かは、
自分の他の人にとって
大切な存在かもしれない。
その誰かを大切にすることは
いつか、自分にとっての大切な誰かを
大切にすることだと
信じたい…。