主君は速記なので、よくインクフローというのを気にしているようだ。ペン先の動きにインクの出が追いつかないと文字は書けない。主君はそれを1番気にしているようだった。
ペン先の硬さやしなりというのもあるようだが、主君はそれはある程度コントロールできるらしい。でも、インクの出に関してだけは、どうにもならないようだ。
そんな主君はオイラのことを名刀とよんでいた。切れ味がすごいと。
女性だと思っているモノに刀という表現はどうなのかと思うけど、オイラにとっては悪い気はしない。
名刀、刀は日本の伝説のようなものだ。オイラたち異国のモノからすれば、武士と刀は日本の伝説のような存在なのだ。