言葉

日常のひと休みに

付喪神①④

 主君は自分の世界によく入り込んでいるようで、さっぱり意味のわからないことを言っている時がある。

 自分の中ではちゃんと繋がっているのだろうけど、オイラにはさっぱりわからない。

 最近オイラが知った言葉でいうのなら、きっとこれはオタクという人達の中に含まれるのだろう。ある意味、主君は2つの世界を生きている。オイラと同じだ。あまりいっしょにされたくはないのだけど…。

 そして、最近気づいたのだが、主君は速記という書き方らしい。ゆっくり丁寧に書くのではなく、頭に浮かんだものが言葉になると同時に書いている。そんな感じに思う。

 だから主君の字はきたないし、本人にしか読めないだろうと思う。暗号というやつだ。