静謐
いつになったら穏やかな日が来るのだろう
生きることは…
おだやかではないことなのだろうか…
それならせめて心の中
自分の内側の世界だけでも
おだやかであれたらと思う
コーヒーの香りがして…
目の前のこの人が笑っていたら、
私は穏やかでいられるのだろうか…
コーヒーを飲みながら、
ふとそんなことを考えてみた。
久しぶりに外にコーヒーを飲みに出た。
外の席でコーヒーを飲むには安定しない天気。
3年前はこの店の外を打ちつける激しい雨を
このガラス越しに見て、あの人を待った。
そうだ。
私はここでいつも何かを待っている。
コーヒーの香りに穏やかさを求めて、
私の外の世界の穏やかな日々を待っている。
そう…こうしてコーヒーを飲みながら…