言葉

日常のひと休みに

修羅の道

俺は何にも縛られない。

やりたい時にやりたいことをする。

後3ヶ月で大好きなゲームが発売される。

しかし、

どういうわけか人は仕事というのをして

お金というのを稼がないと生きていけない。

俺は3ヶ月後に修羅の世界に入る。

そこから3ヶ月は現世に戻って来たくはない。

3ヶ月間の…いや4ヶ月間生きて行くための

お金をこの3ヶ月で稼がなくてはならない。

でも、なんの心配もいらない。

どういうわけか俺は天才で

大抵のことはできてしまう。

この前の修羅界に入った時は

その前に小説を書いてしのいだ。

今回は絵でも何枚か描いて

しのごうと思う。

 

…そして…

6ヶ月が過ぎた。

久しぶりの現世の空気だ。

俺は修羅の世界にいる間に

1つ凄い事に気づいた。

この天才の俺自身がゲームをつくれば

全て解決するのではないか…と。

俺は次の他人の修羅界に入る前に

これ自身が修羅の世界をつくることにした。

こんなことは、

天才の俺にとって、

いや、いくつもの修羅界を渡り歩いてきた

百戦錬磨の俺にとっては

3度の飯より簡単なことだった…。

 

彼は天才だったかもしれない…

しかし、

彼のつくったゲームは

まったく売れなかった。

たくさんの借金を抱えてしまった彼は

今、現世でまさに修羅の道を歩いている…

お金をかえすために…、

時間とお金に縛られながら…。