言葉

日常のひと休みに

風を食らう

 強い風に立ち向かう姿は

       どう映るだろうか

 風雨にたえる木の姿に

       何を思うだろうか

 

 

逃げよう逃げよう隠れよう

逃げよう逃げよう隠れよう

風よりはやく

ときよりはやく

すべて風化してしまうまで

 

そして気づく

ひとりになったその先で

心の安堵と

失ったものの 

対価が同じであったかどうか

 

 

 逃げたあとに後戻りしたら

逆風になり、もっと大変になるのだろうか

 一度逃げたら

逃げ続けなければならないのだろうか

 

 逃げることに力を使うか

 とどまることに力を使うか

 

 そのときになったら

どちらを選ぶのだろう