言葉

日常のひと休みに

ぼくの夢

 400年以上生きた木は精霊になるって聞いた

 

 今は変な病気、みんなが知らない病気がはやっていて、パパにもママにも他の誰にもぎゅ〜ってしてもらえない。ぼくもしてあげられない。

 

 だから、大きな木をぎゅ〜ってしてみた。

 

 なんだか温かくなった。

 

 今はまだ手がとどかなくて、カブトムシみたいに木にペタってしてるだけだけど…

 

 いつかこの木を

ぎゅ〜ってできるくらい大きくなる。

ぎゅ〜ってしてあげられるくらい大きな人になる。

 

 今はそれが、ぼくの夢だ。